【第1種電気工事士 実技課題No.10】三相高圧配線の電圧監視と高圧真空遮断器の動作表示回路の解説
第1種電気工事士の公表問題No.10を製作しました。
動作表示ランプと高圧真空遮断器の回路です。赤ランプにはA接点(通常時OPENしている接点)、緑ランプはB接点(通常時CLOSEしている接点)に繋ぎます。
VT結線図には、PFが書かれていますが特に気にする必要はありませんので、これまで通り結線図に従って配線図を書いていきましょう。
PFはパワーヒューズの略だって。言われなきゃ分かんないよ。
配線図に書き換えるとこんな感じです。
実際に施行するとこうなります。
本課題の特徴は、使用するケーブルが全てCVVケーブルということです。丸型のケーブルですので、ケーブルストリッパーでは被覆が剥けません。電工ナイフを使って被覆を剥きましょう。
最初は苦戦していましたが、何度も練習しているうちに、もはや手元を見なくてもスムーズに被覆を剥けるようになりました。
手元見なさい!危ないでしょ!
これさえ身につけてしまえば、あとは端子台とアウトレットボックスを繋ぐだけの超簡単ラッキー課題に早変わりしますので、とにかく練習あるのみです!
それでは課題No.10製作のポイントです。
ポイント
- 緑色の接地線は必ず指定された端子に繋ぎましょう。被覆(シース)は長め剥いておくと、配線する時にやりやすいです。またCVVケーブルは芯線がより線で曲げやすいので、芯線が単線のVVFケーブルよりも楽に配線が出来ます。端子台にネジ締めする時は、より線を余すことなくネジ締め出来ているか確認しましょう。締められていない線が出ていると一発不合格になるかは分かりませんが、電気的には非常に危険です。
- 動作表示ランプへの代用端子台です。ここは配線図さえ間違っていなければ施工は超簡単ですので、サクッと終わらせましょう。被覆は70mmぐらい剥いておくと配線しやすいです。
- 高圧真空遮断器代用の端子台への接続です。ここも同じですが、黒の渡り線を入れるのだけ忘れないようにしましょう。試験本番で焦っているとうっかり忘れそうです。作り終わったら必ず配線図と見比べて漏れがないか、確認するのが合格の秘訣です。渡り線1本で不合格になってしまったら絶対後悔します。
- アウトレットボックス内の配線ですが、特に難しいことはありません。本課題で使用しているCVVは電線の断面積が2mm^2のものです。これは直径1.6mmの電線と同じ太さになりますので、それを考慮して圧着マークを決める必要があります。少し紛らわしいですが、ここを間違えると不合格ですので、必ず確認しておきましょう。
実技課題No.10 製作動画
まとめ
先程もお伝えしましたが、本課題はCVVケーブルの加工にさえ馴れてしまえば全く難しくないです。配線図の作成、端子台のネジ締め、ケーブルの加工など基本的なことが正しくできるかが合格の鍵になります。それを頭の片隅に置いて、試験に望みましょう。
ついにNo.1〜No.10まで全て作り終えました。
施工した課題は毎回バラしてゴミを紙袋に溜めていましたが、こんなことなりました。
大量、、ですね!これだけ作ってきたんだな〜と余韻に浸っていました。。
早く捨てて!ゴミ!
いよいよ来週第一種電気工事士実技試験がありますので、合格目指して頑張ってきます。
頑張れパグぞう!!
ぼく?!
電気工事とは無縁なのにここまでご愛読頂いた皆さん、本当にありがとうございます。電気工事が分からないながらも、温かいコメントを書いて頂き、とても心温まりました。
同時に、もっと多くの方に電気工事を知って頂きたいという気持ちになったパグぞうが、何かを企んでいる様子ですので、乞うご期待ください。
なんのことでしょうか?