【第1種電気工事士 実技課題No.9】単相2線式配線と時限/自動点滅併用電灯回路解説
第1種電気工事士の公表問題No.9を製作しました。
時限スイッチと自動スイッチの併用回路です。本課題は双方のスイッチの接点を直列に繋いだパターンで出題されています。
「TS」はタイムスイッチの略だね。
まず、図5.展開接続図を見ながら配線図を書きましょう。
実際の試験では並列に繋ぐパターンで出題されることもあるようですが、図5. 展開接続図に従って配線図を書くという点は全く同じです。
想定外の出題がされたとしても、焦る必要はありません。これまで練習してきたことを活かせば十分解けますので、落ち着いて、問題をよく読みながら自分なりに解釈していきましょう。
配線図に書き換えるとこんな感じです。
実際に施行するとこうなります。
ケーブルの寸法は、全体的に少し長めに作るのが良いです。長さが足りないと不合格になりますが、長すぎる分には全く問題ないからです。
材料が足りなくならない程度に、ケーブルは長めにカットしましょう。
それでは課題No.9製作のポイントです。
ポイント
- 施工条件に記載された電線色を間違わないように繋いでいきましょう。お伝えし忘れてましたが、被覆が青色のケーブルは、芯線の直径が2mmのケーブルになります。いつもの被覆が灰色のケーブルは直径が1.6mmなので、それに比べて芯線が少し太いです。使用するケーブルは問題文に書かれていますので、きちんと指定に沿ったケーブルを使用しましょう。
- TS(タイムスイッチ)の代用端子台への接続部分です。電線色も施工条件で指定ありますので、間違いなく配線しましょう。また端子台はネジが小さいので、プラスドライバーを押し付けながら回すことを心がけましょう。
- アウトレットボックス内の配線です。直径2.0mmの芯線と1.6mmの芯線で圧着マークも異なりますので、きちんと区別しましょう。極小サイズで圧着できるのは、1.6mmの芯線2本を圧着するときだけです。
- 本課題では差込型コネクタも使用します。差込型コネクタを差し込む芯線はあらかじめ12mmにカットします。また差込型コネクタに差し込む時はきちんと奥まで差し込み、先端が見えることを確認しましょう。
実技課題No.9 製作動画
まとめ
本課題の難易度は、おそらく全課題のうちで最も簡単です。配線図さえ書ければ、施工に機器はランプレセプタクルと端子台、アウトレットボックスのみです。
ただ、油断するとミスに繋がりますので、簡単といっても慎重作業で進めましょう。たとえ慎重作業であっても、40分あれば十分完成させられる課題です。
実技課題も残すところあとひとつとなりました。
難しいなと思いながらもいつも読んで頂ける温かい読者の皆様、もう少しだけお付き合いください。