【第1種電気工事士 実技課題No.6】三相3線式配線と電動機の手動運転停止回路の解説
第1種電気工事士の公表問題No.6を製作しました。
三相三線式配線による電動機への配線です。
電動機って聞き慣れないですよね?モーターのことです。モーターは日常生活でも身近に使われてますね。換気扇とか車とか、動くものはだいたいモーターが使われてますよ。
そんなモーターを駆動する配線になります。
配線図に書き換えるとこんな感じです。
実際に施行するとこうなります。
三相三線式のデルタ結線は端子台で繋ぎます。デルタ結線とかイミフ!と思った方も安心してください。3つの端子台を循環するように繋いでいるだけです。デルタ(Δ)結線などというたいそうな名前が付いているから、聞いただけで分からないような気がしてしまうのです。
循環接続などと覚えておきましょう。
ちなみに繋ぎ方を変えれば、スター(Y)結線という接続も出来ます。
正直この課題は、この端子台の結線以外に特段難しいところはありません。
あとは低圧用端子台とランプレセプタクルに繋ぐだけですから。
ただ簡単すぎるせいか、端子台とアウトレットボックス間にはラウンドケーブルを使うよう指定されています。
これについてもポイントの方でお伝えしますね。
それでは課題No.6製作のポイントです。
ポイント
- ここがいわゆるデルタ結線の部分です。2列の端子台を3台使ってデルタ結線にしていますが、よく見てもらうと、黒の配線を循環するように順番に繋いでいるだけです。あとは各相に2次側の配線を繋ぎます。緑色の線はFG線といって、接地用の線ですが、これは問題文にどの相に接地線を繋ぐかが書いてますので、間違えないように繋ぎます。2次会側のケーブルが先程お伝えしたラウンドケーブルです。フラットではないので、外装が丸いです。これは電工ナイフで剥かなければいけませんが、慣れると意外とすんなり剥けますので、ここも繰り返し練習しておきましょう。フラットケーブルよりは少し加工に時間がかかるところです。
- 開閉器の部分ですが、3列の端子台で代用します。繫ぐのは全てフラットケーブルですので、難しくはありませんが、運転表示灯のケーブルは2次側に繋ぐことを覚えておきましょう。2次側に繋ぐケーブルは、長さも少し長めにしておかないと、完成時に指定の長さより短くなってしまう懸念があります。
- アウトレットボックス内の配線です。シンプルかつ接地などもないので、難しくはないです。基本的な圧着方法をきちんとマスターし、不備のないよう施工しましょう。
実技課題No.6 製作動画
まとめ
配線図さえ書ければ難なく施行できる課題です。デルタ結線とラウンドケーブルの加工に慣れておきましょう。